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1910年代

このように、トライアンフのモーターサイクルは、その素晴らしさを証明してきました。1910年には、トライアンフのライディングをよりいっそう簡単にする、フリーエンジン機構が新しく開発されました。この機構は、バイクのメインスタンドをかけた状態で、ペダルを踏み込むことによってエンジンを始動することができるというものです。それまでは、エンジンを始動するために、押しがけをしたり、約30ヤードの距離を必死でペダルをこいだりする必要がありました。
第一次世界大戦の勃発前に誕生した、タイプAとして知られるモデルは、550 ccのエンジンで4馬力を発生しました。戦時中、トライアンフはイギリス政府から戦線で使用する軍用バイクを受注しました。現在では伝説のモデルとなっているこのトライアンフタイプHは、1914年後半から生産されたものです。第一次世界大戦において、泥や起伏の激しい地形で使用されたこのモデルは、「ザ・トラスティー(頼りになるヤツ)」というニックネームで呼ばれました。
しかし、この10年間は残念な結末を迎えます。1919年、トライアンフの生産能力を多角化したいというベットマンの考えに異議を唱えたシュルトは、トライアンフを去ってしまったのです。

 

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